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◆リクガメ(陸ガメ)とは?

アフリカなどの熱帯からアジアなどの温帯地区に広く分布している亀です。
甲羅の長さ(甲長)が20cm以上を超える種類がほとんどです。

種類や飼い方にもよりますが、30~50年ととても長生きなため飼う際は考慮して飼うようにしましょう。

リクガメは何かの拍子で転倒すると起き上がる事ができないため、注意が必要です。

稀に泳げる個体もいるそうですが、非常に珍しく基本的に泳ぐことはできません。
ただ、温浴は汚れた時などにする場合があります。
その際は、足がつくような水の深さで行うようにして口に水が入らないように注意して行いましょう。

◆リクガメ(陸ガメ)をお迎えする準備

餌(専用フードなど)

基本は草食性で、野菜や果物・野草を与えます。
野菜のみになると栄養が偏ってしまい、骨や甲羅などが変形してしまう為カルシウム等のミネラルやビタミンD3などのサプリメントでフォローしましょう。
液体のサプリメントを飲み水などに添加すると簡単に補給しやすくなります。

専用フードだと栄養のバランスが取れているので、手軽で便利です。
ただ、カルシウムやビタミンD3など甲羅などを作る栄養素が少し足らない場合もあるので、フードにプラスで粉状サプリメントをかけて与えるようにしましょう。

オススメのリクガメ(陸ガメ)フード
  • オススメのサプリメント
  • エサ入れ・水入れ

    体に合わせた大きさとどっしりとした重さがあるものを選びましょう。
    特に水入れは体が入れるような大きさが良いでしょう。

    食べ残しなどがある場合はすぐに捨てるようにしましょう。
    水も同様で毎日変えるようにして、常に綺麗な水を用意してあげてください。

    オススメのリクガメ(陸ガメ)のエサ入れ・水入れ
  • 床材

    飼育する種類の本来の生息地によって、使用する床材も変わってきます。
    種類に合わせた床材を選ぶ必要があります。

    • 砂漠などに住む乾燥系リクガメ
    • ギリシャリクガメ、ロシアリクガメ(ヨツユビリクガメ・ホルスフィールドリクガメ)、パンケーキリクガメ、ケヅメリクガメ、ヒョウモンガメなど
    • →乾燥したヤシガラ土やバークチップなど
    • 熱帯雨林などに住む湿潤系リクガメ
    • インドホシガメ、ビルマホシガメ、アカアシガメなど
    • →湿らせたヤシガラ土や吸湿性のあるソイルなど
    オススメのリクガメ(陸ガメ)の床材
  • オススメのお手入れ用品
  • ケージ

    広めのケージがオススメですが、、温度や湿度の管理が難しくなります。
    子ガメをお迎えした場合は、温度や湿度の管理が重要となります為サイズにあったケージを選びます。
    大きくなった際に狭く感じない大きさのケージが、最低限必要な大きさになります。
    (だいたい大きくなった時の甲羅の長さの約4~5倍の大きさが必要と言われています。)

    オススメのリクガメ(陸ガメ)ケージ
  • アクセサリー・シェルター

    クールダウンやストレス回避などの為に隠れたり・休む事ができるようにシェルターを設置するようにしましょう。
    また登りやすいものを選ぶと、リクガメが体を温める際、楽に登ることが出来きます。

    サイズは甲羅がすっぽり入るような大きさを選ぶようにしましょう。

    オススメのリクガメ(陸ガメ)アクセサリー・シェルター
  • UVランプ(紫外線灯・紫外線電球)

    本来は日光浴することによって、ビタミンD3を合成して骨格や甲羅などを形成します。
    飼育環境下では日光浴を毎日するのが難しいためUVランプ(紫外線灯・紫外線電球)を使い、1日12時間はUVを浴びれるようにしましょう。

    UVランプ(紫外線灯・紫外線電球)の選び方ですが、その種類が本来の生息地域に近いUVランプを選ぶようにしましょう。
    例えば、砂漠あたりに生息してる種類なら、砂漠と同じくらいの強いUVランプを選びます。

    また時間があるようでしたら、日光に当ててあげるのが一番です。
    外の場合、外敵(カラスなど)に襲われないように気を付けるのと、室内の場合は窓を開けるようにしましょう。
    窓越しだと、窓ガラスにUVカットの処理をされている場合がある為、上手くUVを吸収できない可能性があります。

    ※UVランプ(紫外線灯・紫外線電球)は、使っていくと紫外線(UV)量が減っていきます。電灯がつく場合でも1年ぐらいを目安に交換をしてください。

    オススメのUVランプ(紫外線灯・紫外線電球)
  • ライト

    光をあてる事で成長や活動環境を整えます。バスキングライトなどで疑似太陽光を作り、あてる様にしましょう。
    また保温ライトで体温を保てるようにしてあげてください。
    熱源となるランプは上部もしくは内部上辺に設置し、火傷しないように注意しましょう。
    登って温まることもあります。
    登りやすいシェルターなどアクセサリーの配置などにも気を付けましょう。

    バスキング…英語のbask(バスク)の「温まる/日向ぼっこ」の語源となる造語になります。

    オススメのライト
  • 温度・湿度計

    リクガメと一言でいっても広い地域に分布している為、その種類により環境が異なります。
    あくまで一例になりますので、購入したショップに温度などを確認してください。

    ケージ全体が暑くならないようにしてください。クールダウンが出来る様に温度の低い場所が出来る様にしてください。

    オススメの温度・湿度
    ※おおよその目安となります※温度は種類によって変わります。飼育しているリクガメの種類によって調整してください。

    温度 日中 32~36℃
    夜間 26~28℃
    湿度 乾燥系リクガメ 40~50%
    多湿系リクガメ 60~80%

    飼育している種類によって異なります。
    オススメの温度・湿度計
  • ヒーター・保温器具

    パネルヒーターをケージの底に設置します。
    大きさはケージの1/3~1/2として、ケージ内に温度の低い場所を作り、リクガメが休憩したりクールダウンできるようにしましょう。

    冬になると気温が低くなりやすく、さらに本来の生息地域の気温とは違うため、室内温室などを使用して温度を保つようにしましょう。
    また乾燥しやすくなるため、 湿潤系リクガメにはナノミストスプレーや霧吹きなどで湿度も出すようにします。

    オススメの保温器具
  • オススメのヒーター
  • ◆かかりやすい病気

    注意する症状

    こんな状態になっていたら、注意してください。

    • 甲羅が柔らかい
    • 口のあたりがおかしい
    • 気張っているのに排泄物が出ない
    • 呼吸音がおかしい

    呼吸音がおかしい場合は、肺炎の疑いがあります。
    ケージ内の温度を確認して低いようなら保温ランプのW(ワット)数を上げる・パネルヒーターの位置を確認する、部屋を暖めるなどの対策をしてください。

    これ以外の症状で、少しでもおかしいと感じたら、爬虫類を診てくれる動物病院へ連れて行きましょう。
    早目に連れて行くことで症状も早く回復します。
    長く一緒に暮らせるように、毎日、変わった所はないかしっかりチェックしましょう。

    代謝性骨疾患

    甲羅の変形などの症状が主にあげられます。
    カルシウムやビタミンD3不足などの栄養不足や日光浴・UVランプをあてる量が少ないなどの原因があります。
    リクガメの場合は草食性で栄養が偏りがちです。
    普段からカルシウムやビタミンD3の栄養不足には注意して、日光浴やUVランプで紫外線を取るように気を付けてください。

    中耳炎

    目の横にあたる部分が腫れる事で見つかります。
    病院で処置してもらうようにしましょう。

    湿度と汚い環境のケースが一般的な原因となります。
    特に夏場は場所によっては湿度も高くなるので、ケージの衛生管理には気を付けましょう。

    尿路結石

    リクガメは比較的に結石ができやすいです。
    尿の量が少ない、便秘気味、食欲不振などの症状があげられます。

    原因としては、水分不足や過剰なたんぱく質、ミネラルなどの取りすぎなどが考えられます。



    ※個体や飼育環境などによって飼育方法が異なる場合があります。
    こちらに書いている内容は一般的な飼い方になりますので、必ず購入したショップで詳しい飼育方法を聞いて確認してください。